信濃町には、森林メディカルトレーナーの資格を持つ町民ガイドが、自然環境を守りながら、町を訪れる人に森の癒し効果を体感してもらおうと、様々なプログラムを用意しています。
ここでは、「癒しの森の宿」に宿泊して2泊3日で心も身体もきれいに元気になれる旅プランをご紹介します。
地域の人とふれあい、この土地の美味しい食べ物を食べ、森の癒しの力に感謝する、高原リゾートのリラックス旅へようこそ。
宿泊する「癒しの森の宿」に到着。森に囲まれたテラスでウェルカムティーをいただき、ほっとひと息ついたあとは、森林メディカルトレーナーと待ち合わせする黒姫童話館へ。
はじめての「癒しの森」を案内してくれるのは、神奈川県出身で黒姫高原在住、ペンションを経営している長谷川久雄さん。ガイドネームは「おっちゃん」(笑)という気さくな長谷川さんと話をしながら5分ほど歩くと、そこはもう森の中。
「この木、すてきだな…」
見とれていると、「気に入った木に寄りかかってみましょうか」と長谷川さん。用意してもらったシートを敷き、地面に座って目を閉じて、大きな木にもたれてみる。
「これがセルフ・カウンセリング。
地面に近いところでリラックスしながら瞑想してもらうんです」と、長谷川さん。
鳥の声や風の匂いに五感を澄ませていると、森と一体化しているような感覚になっていき、気づいたら30分も時間が過ぎていた。
次は、宿ですすめられたノルディックウォーキングに挑戦。長谷川さんに「普通に歩くのとなにが違うんですか?」と聞いてみた。
「ストックを持って手の力で進むことを意識すると、全身の90%以上の筋肉を使うことで深く呼吸することができるんです。いい酸素を身体に取り入れてあげましょう。緑のカーテンは紫外線もカットしてくれるから、森は女性の肌にやさしいよ」と長谷川さん。
森の中には、木の根っこや葉っぱ、枝があちこちにあって、歩き飽きない。20分ほど歩き続けると、息が少し切れるくらいになって、気分もすっきりした。
帰りがけには長谷川さんが葉っぱでバッタを編んでくれた。小さなことだけど、地元の人の心遣いがうれしいな。
「癒しの森」体験の魅力は、食事にもこだわりがあること。お昼に食べた「癒しの森弁当」は、信濃町の野菜をたっぷり使って地元のお母さんたちが作ってくれる特別なお弁当だ。手作りのお惣菜が懐かしくてほっとする味だったなあ。
宿で食べる食事も、「癒しの森」の特別メニュー。地元の食材を手作りでヘルシーに仕上げた料理は、どれも美味しく、身体にやさしい。1日目から心も身体もこんなに癒されるなんてシアワセだ。