信濃町には、森林メディカルトレーナーの資格を持つ町民ガイドが、自然環境を守りながら、町を訪れる人に森の癒し効果を体感してもらおうと、様々なプログラムを用意しています。
ここでは、「癒しの森の宿」に宿泊して2泊3日で心も身体もきれいに元気になれる旅プランをご紹介します。
地域の人とふれあい、この土地の美味しい食べ物を食べ、恵まれた森の力に感謝する、高原リゾートのリラックス旅へようこそ。
とうとう癒しの森体験最終日。
今日は昨日のローション作り体験で出会った森林メディカルトレーナーの鹿島岐子(みちこ)さんに案内していただく。
「森の中はただ歩くだけでも気持ちのいいけれど、五感を解放して楽しめるちょっと面白い体験がある」とのこと。
先日ノルディックウォーキングで通った沢の近くに来ると、「裸足で入ってみましょう」。
裸足で川に入ったのは小学生以来、ちょっとドキドキ…。
冷たい!でも気持ちいい!
川底の石の刺激と冷たい水が歩き疲れた足をほぐしてくれる。
滝の近くまで歩くと緊張していた心がほぐれていく。
森はマイナスイオンがいっぱい、水辺ならなおのこと。
「末端を刺激することで身体全体の血行がよくなるのよ」。
水からあがると足がじんわり温かくなっていく。水療法も気持ちいい。
歩きながら葉っぱの香りを確かめたり、小枝で爪を刺激する爪もみをしたり、ヨガの呼吸法を教えてもらう。
鹿島さんと話しながら歩いていると自然と人間は繋がっているということを実感できる。
遠くに見える木の葉、木の幹の曲線、鳥のさえずり…、森のリズムはすべて不規則。
「“1/f”と言われる、その揺らぎに心をあずけた時の心地良さが癒しの効果なの。普段の生活で緊張したときは、さっきの深呼吸をやってみて。呼吸は気分と体調をリフレッシュするスイッチになるのよ」
と鹿島さん。
森の中では、今この瞬間に森の癒しの力を、ただ感じるだけというぜいたくな時間と体験がある。
なぜだろう。はじめての森林セラピー体験は、最初はちょっぴり不安だったけど、いつのまにか懐かしくて温かい気持ちに満たされていた。
森を歩き、地元の人とふれあっているうちに、ここに来る前に悩んでいたことが「大したことない」と思えるようになっている。
自分の体力にも少し自信がついた。
今度はどんな体験メニューに挑戦しようかな。
また森を歩きにこよう。